からだの債権?再建?
ここ一か月のあいだ、帰りが遅い。
どういうわけか、仕事が次々とあふれている。
翻訳業界全体は、不況のようだが、なぜか不思議に仕事がまわってくる。
同僚や上司と話してみて、ひとつの結論にたどりついた。
不況でコストカットと支払いの遅れで、小さい翻訳会社や資金繰りの下手な会社は危機的な状態にある可能性がある。
構造的に自転車操業にならざるをえないのがこの業界。
無理なところは潰れている。
そこで資金力があり、大量案件が受注できる会社に仕事が集中する。
しかも、コストダウンに耐えられるスケールメリットのある会社だけに。
ということは、今後ますます仕事の単価は安くなり、大量のボリュームで短期納品を迫られる。
制作部門の関係者が苦しくなって、業界を去るのも無理はない。
撤退できれば、だれもがそうしたい。
しかし、今は転職が難しく、なんとか辛抱我慢してしのぐのが精一杯。
しのぎきることで、新しい展開が開けてくるのを待つ。
いわゆる「切所(せっしょ)」というやつだ。
からだだけが頼りの体力勝負の場でもある。
いってみれば、からだに「いのち」という債権がかけられている絶体絶命の急所だ。
なんとかしのぎきるために、からだを再建する工夫をしている。
ダンベル体操をする時間も、体力の余裕もないので、独自の体操を工夫した。
ひとつは、相撲のトレーニングブックにのっていた相撲体操を応用した「すもう健康法」。
一セット、3分に満たない体操なので、じっくり汗が出る。
なかなかいけるのではないか。
これに、就寝前に気功を組み合わせた考え出した「きこう健康法」を実践する。
いまだ生きているところをみると、この健康法は成功といえる。
とにかく、「すもう」と「きこう」で生き抜いてみるつもり。