プロとしてのプライド
この3週間ほど、土日も関係なく、自宅でサービス残業を続けた。
決して、褒められもせず、要領が悪いバカと思われるだけの自宅サービス残業。
なぜ、そんなことをするかといえば、プロとしてのプライド!というほかない。
営業が苦労してとってきた仕事を、こなすのは当然という意見もあるが、
商材をわからない連中がとってくる仕事は正直しんどい。
それでも粛々と片付けるのがプロとしても面子だ。
ほんとにそれだけしかないが、ここが譲れない一線だ。
こんな考えは実は危険なもので、プロとしての仕事ができない仕事ばかり依頼されたらどうなるか。
結果は自明だろう。
どこも同じとはいえないが、翻訳者は社内翻訳者もフリーランサーも同じ悩みを持っている。
このことを真摯に考えるかどうかが、ビジネスとして飜訳、ライティングをする企業の課題だ。
もしも、そこに応える気がないのであれば、社会的に存続できる根っこの部分がなくなっている。
そうなれば、長くはもたない。
職業としてつづくために、「プライド」を真剣に考えることが欠かせない。
もし、そうした話ができないのであれば、「いる場所」を変えることが選択肢として比重を増すばかりだ。
のんびり構えて良い時代じゃないな、今は。
読書メモ
購入予定の岩波文庫
■ 吉田松陰書簡集 広瀬 豊編(’04年)
■ 伝習録 山田 準,鈴木直治訳註(’96年)
■ 仏説四十二章経 仏遺教経 得能 文訳註(’94年)
■ 三論玄義 嘉祥大師撰/金倉円照訳註(’87年)