シノギを削る
夏休みをとります。
実家で墓参りしたら、あとは帰ってくるだけ。
時間がとれなかったので、強行軍となった。
タイ語を勉強して、太極拳の練習をするのが今回のミッションとなりそう。
ところで、記憶力の減退がはげしい。
よくものをなくす。
物忘れと、ものをなくすのは、脳の高次機能に障害がでている可能性があるらしい。
それは病的なものというより、ストレスによる漸増的な症状だという。
『 フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる 』の著者、築山 節医師の説では、加齢でそういう症状が出たら、まずそれを自覚した上で、つきあう方法を考えなさいと言うことだった。
「しのぐ」というのが生活の基本である。
ヤクザ用語の「しのぎ」とは意味が違うが、言葉の切迫度からいただいて援用すると、
人生は「シノギ」の連続ではないか。
もっといえば、日本刀の一部をさす「しのぎ(鎬)」。
つば競り合いをすることを「しのぎ(鎬)を削る」というが、実感としては(言葉の誤用ながら)、
「シノギを削っている」毎日である。
つまりは、その場限りで、状況をとりつくろいながら、しのぎまくっている毎日。
生活するということは、究極の脳トレだ。
逃げ場がないという意味においても。