solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

ZガンダムIIに泣く



BS「宇宙世紀大全」で劇場版「機動戦士Zガンダム? 恋人たち」をみる。
書き起こしの冒頭シーンは、「おおっ」という出来栄えだが、やがてTV版のシーンになると、クオリティは一気に24年前に戻る。
あのころ、目をみはった「Z」の画面が今からみると、こんなに雑だったとは。
技術の進歩は、すごいものだった。


ただ幻惑されるような「Z」の動きは今みても素晴らしい。
毎週、こんなすごいのを見せられていたら、そりゃあ、疲れるわな。
リアルタイム視聴者の実感です。


実際、「Z」はみていてホントにつらかった。
ストーリーがわからん。
人間関係がわからん。
ついでに、懲りすぎたモビルスーツのデザインさえ記憶に定着しがたい。
よく見ていたな、それでも。


「それだけクオリティが高かった」
そういうことです。


ところで、劇場版は記憶にあるストーリーと異なる部分が多い。
フォウ・ムラサメは劇場版だと、頭のおかしいねぇちゃんとしか見えない。
(たしかに、強化人間の失敗例だから、そうなのだが。。。。)
あんまりかわいそうな扱いだった。


アムロ専用機、リック・ディアス改造版ディジェが出てこないのも残念。
ジオンと連邦のデザインと合わせたジオン版ガンダムみたいな立ち位置が好きだったのに。
「あれは良い物だぞ」(笑)


不満が残るのは、シャアのダカール演説がなかったこと。
放映時には、あの科白で笑った。
富野由悠季の独特な日本語センスは、わたしの青春の安らぎでした。


劇場版「機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛」はまだ見ていない。
TV版の陰惨な殺し合いでないことだけは確からしい。
しかも主人公が精神疾患になることもない。


主人公が廃人になるアニメなんて、「Ζガンダム」と「テッカマン ブレード」くらいなものだった。


宇宙世紀大全」もあと二夜。
本来なら、ガンダム世代でないわたしもおつきあいさせてもらう。