solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

意訳の問題

IT翻訳の難しいところは、開発者との意思疎通だ。


開発者は一般的に言葉が得意ではない。
本人はそう考えないことが多いけれど、実際は違うことが多い。


ただ頭脳には自信があるので、「俺様」になるケースがほとんど。
自信がくずれて、「俺様」がただの人になるのは40代くらいだ。


それまでは「ネ甲」なので、人とはコミュニケーションがうまくいかない。


翻訳の場合、「ネ甲」となった開発者と翻訳者の場合、対話はかなり難しい。
翻訳結果をレビューする担当者が「ネ甲」であるときは、いたい思いをする。


「意訳してほしい」「わかりやすい日本語」とはいうが、それがどんなものか説明できる人はほぼいない。


そういう人に巡り会えるのは、とても幸福なことだ。


こちらの考える「意訳」と、レビュアー=開発者の「意訳」がぴったり合うことは珍しいが、もし実現したときはお互いにとても幸せな気持ちになる。


今日もそれをめざして、翻訳している。


<追記>
ブログの殿堂で「コンピュータブログランキング」で一位になっていました!
ありがとうございました!