solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

視力と大脳の試練

北海道に帰省し、数日過ごした。いまは東京にいる。



電子本をipadにダウンロードして、どっさり読書するつもりだった。
だが、読書は意外にできなかった。
金融関係の本を読み、金融翻訳の勉強をしたのが上出来だ。
タイ語のお習字をしつつ、ロシア語の復習をする。



意外に覚えているものだが、この調子だと簡単なロシア語読物をこなす力量を復活させるには時間がかかりそうだ。



今期も折り返しに近づきつつある。
三年後の稽古として続けている外国語としては、ヨーロッパ言語で児童文学をフランス語、スウェーデン語、ドイツ語で読む予定だ。
英語では読んでいるので、他の三カ国語で読むときの助けになるはず。
どの作品にするかはほぼ見当がついている。
Le Petit Prince”だ。


できれば、スウェーデン語、ドイツ語でもう一作品トライしてみたい。
こちらは、“Kometjakten”『ムーミン谷の彗星』 か『小さなトロールと大きな洪水』にしたい。
このムーミン作品を選んだ理由は、スウェーデン語版を見つけて、日本語で既読の作品というだけ。
これが最大にして究極の理由。
よちよち歩きの外国語で、読みたい本を探すのはいつも難しい。


ただ、読書力が大きく減退しているわけは、時間不足に限らない。
もっと深刻なのは、体力減退による視力低下だ。
はっきり言えば、目を開けているスタミナがない。
大脳はひたすら眠りを欲して、電車にすわった瞬間に熟睡している。



読書と外国語という、仕事と趣味に直結する「わざ」を磨くには、まず目玉と大脳を休めることが必要だろう。



帰省中は、園芸に精を出して、庭の木を6本ほど、植え替えした。
白樺2本に、エゾマツ3本、ヒバ1本がそのうちわけ。
白樺の根を掘り出すのには手こずった。こちらはほぼ一日がかり。
夕食の焼き肉とビールがとても美味しいほど働いた。



去年植え替えたモミジの幼樹は無事だった。
残念なことに、同じころ植え替えたエゾマツとヒバはエゾシカの食害にやられていた。
ただ樹皮をはぎ取られながらも、痛々しい姿で生き延びている。
もう使っていない裏の畑に住み着いたエゾシカ一家のオヤツになっているらしい。


自宅の玄関先ではエゾキツネが野犬のように吠え、昼間でも家のまわりをうろうろしているので追い払うのが仕事だ。



野生動物との終わりなき戦いが、目玉と大脳への過剰負担を防いでくれているのかもしれない。