日本語の探検
日本語について、わたしは何を知っているのか?
いきなり「ク・セ・ジュ」を発してしまったが、このところ翻訳者採用のトライアル採点をしていて、つくづくと考えた。
なんで、この人たちの日本語はヘンなのか?
外国人や外国在住の日本人が英日翻訳でトライアルを提出したときの珍妙無類な日本語。
みるたびに、なぜこの「日本語」がヘンにみえるのか考え込む。
助詞の使い方が間違っているケースが多いし、文語と口語が混在したり、親和性のない言葉をつらねる統語論的なレベルの問題もある。
一見すると感覚的な日本語の「文法」だが、根の部分にはかちっと論理的な仕組みがあるらしい。
まだつきつめてはいないが、「象は鼻が長い」の格助詞「は」と「が」のようなとてもしっかりと理屈づけられた使い分けがいろいろあるようだ。
もし、それを見つけ出すことができれば、さっとソフトウェアを走らせただけで採点が完了する−−ということも夢ではない。
珍妙無類、奇妙きてれつ、奇々怪々な日本語と格闘しながら、ロボット採点マシーンを夢見ている。
わたしは−−ナマケモノになりたい。
巨獣「メガテリウム」(*)になれたら、たのしく暮らせるだろうな。
* 和名は「オオナマケモノ」。
ぐっとくるお写真がこちらにありました。
http://big_game.at.infoseek.co.jp/othermam/megatherium.html