solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

お琴+尺八責めに克つ

二十絃箏とは、1969年に作られた楽器だ。
お琴の一種で、今年が作成四十周年となる。


邦楽作曲家と演奏家がつくる「日本音楽集団」というグループがリーダーシップをとってこの楽器を育ててきたそうだ。


すでに先々週のことだが、この二十絃箏のコンサートへ行ってきた。
場所は千駄ヶ谷の津田ホール。


■第198回定期演奏会 〜日本音楽集団創立45周年記念シリーズ〜
    〜日本音楽集団で育った二十絃箏の40年・過去と未来〜
http://www.promusica.or.jp/04ticket/198-20100123.html


三木稔とか長澤勝俊といったわたしでもかろうじて知っている大家の曲と、あとは(わたしが知らない)邦楽界で有名な作曲家の作品が演奏された。


正直にいうと、笙や太鼓が参加した曲は面白かったが、二十絃箏と尺八の組合わせはかなり退屈だ。
一、二曲くらいどこかで聞いた邦楽曲もあったけれど、普通のお琴と尺八でよかったのではないかという気がした。


わたしにはさっぱり分からなかったが、会場には邦楽界の偉い人たちがいっぱい来ていたそうだ。
作曲家やなんとか流の家元たち。
どうも会場にいるのは、少なくとも師範以上の実力の持ち主か、プロ演奏家ばかりで、わたしみたいなど素人はいないらしい。


会場の受け受けや整理をやっている人たちは、おそらく半プロか、師匠とよばれる人たち(あるいは両方を兼ねる)だろう。


なんだかすごいところに行ったように聞こえるが、邦楽界はクラシック音楽よりも裾野がせまいので、家族の縁でのこのこついて歩くだけのわたしみたいな人間でも、偉い人たちがたむろする会場にまぎれこむことはよくある。


おかげでお琴、三味線、尺八に違和感のない耳だけはできた。
だからどうというわけではないが、お琴と尺八をきいて爆睡しないようにはなったと思う。