司馬遼太郎なんて知らない
ニュースで知ったが、横浜市では小中一貫教育をはじめるらしい。
なぜ、公立の小中学校でそのような取組みが必要なのだろう。
中学の先生が落ちこぼれの原因になりそうな項目について、小学校の先生にアドバイスするという内容を聞いて、思い当たることがある。
ゆとりの教育の弊害で、深刻な学力不足が進んでいるらしい。
九九ができない理工系学生のニュースを読んだことがある。
仕方ないので、大学で小学生レベルの九九や分数の足し算割り算の補習をしているとのこと。
なぜ九九や分数の計算ができないのに理工学部に進学できたのかは永遠の謎だが。
このあいだ二十歳そこそこの女の子と話す機会があった。
この子は外国語もばりばり使える帰国子女でもある。
坂本竜馬を愛する女の子は、福山雅治の龍馬が不満だととうとうと歴女ぶりを披露した。
ところが話のついでに、司馬遼太郎と「坂の上の雲」を持ち出すと、どちらも知らないという。
「竜馬がゆく」も読んでいなかった。
そもそも司馬遼太郎を知らないのだから、無理もない。
何がいいたいかというと、ゆとり教育をへた世代は、以外とせまい知識範囲と関心で生きていているらしいということ。
横浜市の政策は、大人たちの危機にあらわるかもしれない。