solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

書評力VS洞察力

面白い本を探すのは一種の才能だ。
ネットは、いろいろな書評の花ざかり。


ただ個人的には「書評」は役に立たないと思っている。
読書には、個人のペースがある。


多読家は世間の評判の本を読まなければならないから、書評は必須だ。金と時間を効率的に使うためには当然だ。


どうもそうした読書ができないたちなので、人様の書評は参考にならない。本は必要に迫られて読むしかない。


必要は仕事や勉強のこともあるが、本当は内的な必然にかられて衝動として出てくることがいちばん良い。


人の書評も役に立たない人間には、人様に薦める本もない。
まったくの役立たずではあるが、それだから良いとも思う。


ひるがえって考えてみれば、個人的な事情の必然に迫られた書評であれば、読むに値する。
情報というのは感情的な色合いがなければ、ゴミと同じだ。
気持ちがこもって、ただの情報が知識に変わる。


知識という言葉はしばらく前から卑しめられていたが、ゴミに等しい情報が独り歩きする情報社会の末期にいると、なぜか懐かしい。


情報→知識→知恵という体系を構築していないと、なんでも知っているつもりのバカになる。
他でもない、それはワタシです!!


知識から知恵へレベルアップするのに必要なもの。
それが洞察力だ。


しばらく前から洞察力を身につける方法をいろいろ考えている。