居眠りと芸のちからに涙する
歌舞伎座「さよなら公演:四月大歌舞伎」に行った。
演目は「彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」「夕霧 伊左衛門 廓文章(くるわぶんしょう)」「曽根崎心中」。
吉右衛門の「彦山権現誓助剱」は時代劇の楽しさ。仁左衛門と玉三郎の「廓文章」は痴話ゲンカの面白さ。
コメディー路線が続いたあとで、どーんと重い籐十郎・翫雀父子の「曽根崎心中」だった。
いつものことながら、あと数時間辛抱すれば解決するすれ違いの悲劇はなんともやりきれない。
ただ、今回は悪人の九平次(徳兵衛とお初の心中のきっかけをつくる詐欺犯)を演じた橋之助が後味の悪さを消してくれた。以前に数度見た別の演者によるものより、今回はよかった。
ラストの心中場面で、涙が出たのは初めて。
歳月をかけて演じこまれた芸のちから――
深いもんだなあと感心した。
歌舞伎座に行く前に、銀座の珈琲店ランブルでカフェ・ロワイヤルを飲んだ。
いつもながらブランデーと珈琲の組み合わせはうまい。
ただ一昨日の残業疲れでわずかなアルコールの効き目が出て眠気が出て「郭文章」の面白いところを見逃した。
これだけが残念。
写真をとることができなかったので、食堂で食べたお弁当の写メールをアップします。
手のこんだ美味しい料理でした。
しかも、ごらんのとおり配膳がとても可愛い。
追記:
読書日記更新しました
お待たせしました♪
読書日記を更新しました。
今週もよろしくね。