solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

ゲゲゲの女房

先週、土曜日に「ゲゲゲの女房」を見てきた。
新宿武蔵野館はきれいな劇場だったが、観客は三分の一くらい。
ヒットしているとネットでは宣伝しているが、大丈夫?


映画はテレビとはまったくの別物で、ドラマ的なカタルシスがない!
水木さんと布枝さんのいちばん苦しい時代を、かなり重苦しく描いている。
夫婦の情愛のドラマとして作りたかったのだろうが、私小説作家の夫婦もの(?)みたいな文芸映画臭さを
感じる。


画面を意味なくぬらりひょんが横切るのはなんなんだろう。


吹石一恵がかわいいというだけの映画に思える。
パンの耳だけのコロッケをつくったり、おかずの野草を摘む姿にじんわりとほとびた。。。
わたしとしてはそれで十二分にもとがとれた。。。。



しばらく読書日記をつけていないので、ここで読んだ本をメモ風に書くことにする。


漱石のロンドン風景」 (中公文庫)
出口 保夫 (著), アンドリュー ワット (著), Andrew Watt (原著)


1900年から1902年にかけて、漱石が留学した頃のロンドンを、お酒が飲めない紅茶マニアの英文学者、出口保夫がまとめた本。
当時の貴重な写真は、Andrew Watt氏のコレクションとのこと。


漱石は四回下宿を変わったそうだが、下宿先の家の事情が「イタい」。
生きるということは、黄金時代の英国でさえゆるくなかった。。。。。