solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

あたまの良くなる本屋



本屋は第二の頭脳だ!


活字をよみなれている人なら、同じ意見ではないかと思う。
調べ物だけでなく、ずらりと本が並ぶ本屋の空間にいると、自分の脳みそがすこし大きくなった気がする。
図書館も便利だが、ふつうの勤め人は平日行くことはまずできない。


残念ながら、日本語のインターネットはごみ情報やむだ情報が多すぎる。
たまに詳しい情報を書いてくれるページもあるが、その割合はごく少ない。


ブログ・ブームが来てから、ますますネットが使えなくなってきた。


ただ残念なことに、都心から離れた中小書店の疲弊は深刻で、どこでも買えるベストセラーか、新刊本しか買えない(それもすぐなくなる)のが実状だ。


ところが、北海道の地方都市へ行って驚いた。
田舎なのに、売り場スペースが広くて、並べられた本のセンスがいい。
ショッピング・モールに入っている書店だが、本の配列に高い美意識が感じられる。
ひさしぶりに購買欲がそそられた。


みなれた本も、こんな風に並べられたら、楽しくて買いたくなる。
書店は店員さんの意識でまったく別の風景、空間になる。


東京のオフィス近くにある大手チェーン店は、みていると寂しくなるのであまり行かない。本はほとんどアマゾンで買っている。チェーン店には、欲しい本がまずないからだ。


それに本という商品に愛情が感じられない。
新刊本の知識どころか、店内のどこにどんな本があるかさえ把握していない。
正直にいえば、自分の通勤圏内にある本屋に幻滅している。


北海道の田舎でも、がんばっている本屋があるんだなあと嬉しくなった。
それに比べると。。。。。。


ところで、羽田空港から浜松町駅に寄ったとき、ここでも意外な発見があった。
世界貿易センタービルに入っている大型書店に、なにげなく立ち寄った。


いつも通り過ぎている本屋なので、期待しないで入ったのだが、目をみはらされた。
「なんか、きれい!」
陳列されている本の数が多いだけでなく、広いフロアの空間が活きている。
本の並び方もすばらしい。
とにかく目を引く並べ方だ。


「ふーっ」と息を吐いた。
おちつく。
いい感じだ。


リアル書店で本を探すなら、最近は池袋のジュンク堂やリブロ、旭屋書店ですませる。
わたしが探す専門書は神田よりも、こちらの方が遭遇率が高いからだ。


ただ、レイアウトはどちらもあまり感心しない。
欲しい本がみつかれば、それで終り。


これでは頭が悪くなりそうだ。
知的好奇心が死んでしまうから。。。。


そこへいくと、この本屋はいい。
なんという本屋だったか、名前を忘れてしまっった。
店内をみまわしているうちに、なんだか頭が良くなったような気がする。
本屋とは、そんな気持ちにさせてくれる場所だったとあらためて思い出した。


でも、なんという本屋だったんだろう?
あとで調べてみよう!