国と戦う−−国とはなんだろう
高杉良の『不撓不屈』を一揆読みした。
主人公はTKC創業者で、その業界では超大物(故人)だが、まったく存在を知らなかった。
超人的な頭脳と人間離れした精神力の持ち主だったらしい。
面識のある友だちの税理士さんは「天才」と言い切っていた。
国家権力と戦い、勝った伝説の男−−それがこの人、飯塚毅。
国と戦うとは、よく聞く言葉だが、その意味をはっきりと教えてもらった。
戦う相手は、官僚機構そのものだ。
省庁や国税局、検察が一体化して、個人である国民を個別に圧迫する恐ろしさは、
ページを眺めているだけでもひしひしと伝わってくる。
それほどの相手に対して戦いえたのは、飯塚税理士の信念と使命感、そして家族や友人の愛と友情によるささえがあったからに他ならない。
ホラーにさえなりかねない状況を打ち破るもの。
それが何かを、この本を教えてくれる。