ロシア語
朝、通勤時間にラジオ中国語講座を聞いている。
発音はやはり難しい。
すこしは聞こえてきたのが嬉しい。
音が意味をなしてきたのと、有気音と無気音の区別がつくようになった。
ピンインのc、j、zの違いは微妙だが、なんとなくわかったような気がする。
日本語では、ツ、ち、ジに似ているのだが、微妙に異なっている。
もうすこしねばってみよう。
ところで、中国語講座が終わると、ラジオ体操がはじまる。
その後がロシア語講座だ。
文法はうっすらと覚えているが、単語はかなり忘れている。
それでも音がきれいなので、つい聞いている。
ロシア語はヨーロッパ言語であるよりも、アジア言語ではないか。
考えてみれば、すぐ隣の国である。
地球の裏側にあるイギリスやフランスとは距離がちがう。
アメリカとくらべてさえはるかに近くにある。
日本人として知っておくべき外国語だと断言できる。
ただし、中国語・朝鮮語と比較すると、ずいぶん難しいが.......
格変化のある独仏人でさえ手をやいている。
もちろん格変化のない英米人でロシア語ができるのはMI6かCIAだけにちがいない。
ところで講座では金曜日と土曜日は、チェーホフの「サハリン島」の購読をしている。
辞書をひくのが面倒なので、ボキャブラリーは手に負えない。
ただ面白い。
チェーホフがサハリン島を訪れたのは、千島樺太交換条約が結ばれて、すぐ後のことらしい。
チェーホフはそれほど昔の人ではない。福沢諭吉よりは年下だ。
秋山真之のほうがやや年下か。ということは同年の夏目漱石よりも年上?
(調べてみたら、チェーホフのほうが6歳年上だった。)
そんなことは、どうでもいい。
朝のロシア語は、いまや数少ない楽しみのひとつだ。