solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

つけこむ催眠術

スキンヘッドの脅迫男は、催眠術の本を数十冊読破して、独学したらしい。
不思議なことに、そんな自己流催眠術でも11人のカモ(犠牲者)をみつけられた。


このやり口のポイントは、占いと催眠術という組み合わせだ。
脅迫というより、洗脳だろう。
自己評価がひくい女性は、オカルトに弱く、暗示にかかりやすい。


暗示力に牽引されて、スキンヘッド男から逃げられなくなった−−というのが実状だろう。


こうしたことは有名占い師についてもいえる。
細木数子のやり方は、威嚇と恐怖、命令と服従という人格心理学の原則をいかんなく発揮している。
この種の心理学的アプローチに対抗できるひとは、そういない。
権力者や、売れている芸能人は、占いにことに弱い。
いまの地位が偶然の産物であるということを知っているからだ。


そうじて、人間はオカルト的な恫喝にはとても弱い。
これに対抗するために、ずいぶんオカルト的なことを学んできたが、そうした知識ではたりない。
所詮、初歩的な心理学の小技が幅をきかしているのが現実だ。
だとしたら、それを学ぶべきだろう。


サッチーや細木数子のやり口は、心理学を学べばよくわかる。