悪いのはホリエモンだけか
書くのを忘れていたが、昨日はダイアの乱れに急病人の発生が重なって、西武池袋線に30分くらい閉じこめられていた。
直前の駅で、前の前の電車に急病人がでたとかで、缶詰だった。
ほとんど空間がないのに、停車駅ごとに詰め込まれるので身動きひとつできなかった。
あちこちで気分が悪いから、スペースをあけてくれという声がした。
この電車でも急病人がでるかなとひゃっとした。
立っている真後ろで「気分が悪いから、ちょっと空けて」と叫ぶ声がしたときには、困ったことになったとおもった。
さいわいまわりの人間がすこしずつスペースをあけたので、大事にはならなかった。余裕がない人々ばかりであったが、(自分を含めて)すこしだけよい話といえる。ただし、すこしあいたスペースをめがけて、割り込んでくる意地の悪い顔をした老人が目の前に立っていたが、これもまたやむをえない。
この国の老人には、なんにも期待していないので。
唐突に、こんなことを思い出したのは、ホリエモンの事情聴取・逮捕の件で、インタビューをうけた老人たち(退職金を元手にした素人投資家だろう)がホリエモンをざまあみろといわんばかりに批判している姿をみたからだ。
老人性染みが浮いた電車の意地悪爺さんの顔を思い浮かべると、目くそ鼻くそを笑うという気がする。
ホリエモンは異端児ではなく、戦後資本主義の必然だ。
戦後をになった年金世代のまっとうな後継者である。
怒るのは筋違いだ。