solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

エジプトの王様

昨日の続きです。
ファラオの歴代史を眺めていたら、もっとすごいことがわかった。


ツタンカーメンの父イクナートンは、実の娘二人と結婚していた。
それぞれ母親は違う。


皇帝幻想にかられたローマ皇帝とちがって、このことで国民から非難されることはない。


王の娘とは、実の親子であっても配偶対象だった。
インセスト・タブー(近親相姦のタブー)から免れているのは、ファラオがホルス神の化身という生き神だからこそ。
一般庶民にはインセスト・タブーはしっかり根付いていた。


それにしても、複雑な親族関係だ。
婚姻に恋愛というロマンがなく、権力の維持と継承という実務でしかなかったから、かえってドライであった可能性がある。
肉親で暗殺し合ったのも当然だろう。