solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

* 期限切れ

拉致をしておいて、その後は音沙汰なしというのが、いかにも卑劣なやり口です。


本人の映像をみても同情はできないけれど、家族の写真や動画をみると、気の毒で
たまらない。
なんの因果で−−ときっと思っているに違いない。


自由に生きていくということは、家族に心配をかけることです。
そういう意味でいえば、これは「自己責任」の問題。


小泉首相が悪いとか、自衛隊派遣が悪いとかとは、別の次元の問題だ−−と
この拉致青年と似た生き方をしてきたわたしには思えます。


わたしは、まっとうな生活をされている市民というより、
この拉致青年の方に近い人間なので、市民社会的な同情はかえってできません。


ボーダーラインを生きるボーダーはいつでも、突然に代償を支払う覚悟がいる。
泣き言をいえば負けです。


ボーダーというのは「人生の負け組」と世間に後ろ指さされて生きていく人種だから。
泣いてはいけないんです、意地でも。