メディア・リテラシーは文法から
ところで、「文法」というのは言語だけでなく、時間芸術にもある。
日経新聞で内藤篤弁護士が文化欄に書いていたが、ハリウッド映画「Heroes」のラストで主人公ジャット・リーの生死がわからない若者たちがいたそうだ。
あの映像(矢と棺)があれば死んだことはすぐわかると思うが、内藤弁護士は映画の文法をしらないので理解できないのではないかと推測している。
そういえば、ネットを眺めていると隠喩がわからないで論争しているケースがある。
これなどは、言語の「文法」というより、状況の「文法」がわからないからだ。
映画や状況の「文法」は、斉藤孝教授のいう「文脈」にあたる。
「文脈」を解読できないひとは、大変だ。
本人も、まわりの人たちも含めて。