1200年の謎
来年は天台宗開教1200年だそうだ。
それにそなえた法要が10月1日から始まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051001-00000015-kyt-l25
天台宗1200年法要始まる 大津 11年ぶり「百僧百味供養」
比叡山延暦寺には、これまで3回行ってきた。
最澄や法然をはじめ、思い入れがある人々の足跡に振れたいという思惑があった。
「最も澄めるひと」、最澄の生涯はいきづまった自分をいつもちからづけてくれる。
「わがために塔をたてることなかれ、わがために経を読むことなかれ。
わが志をのべよ」
――これが最澄の最後の言葉だったように思う。
人生最大の目標を達成できずに死ぬ無念の言葉と解釈するひともいる。
そんなことはどうでもいい。
最澄は純粋に自分の信じるものに邁進し、わかものたちをそちらへ導いた。
同時代人、空海と比べるとじみで苦労の多い生涯だった。
その生き方は澄み切っている。大きな愛にあふれている。
だからこそ、肉親殺しの魔道を生きた桓武天皇はこの人に絶大の信頼をおいた。
四十代になってから、最澄とその法系の法然・親鸞の足跡を追うことに夢中だった。
とてもしあわせな歳月だ――と感謝している。
1200年前にいたこの人と、その弟子たちと少しでもこころを通わせることが自分にとっていちばん嬉しいことだ。
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天台宗のホームページ
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天台宗開宗千二百年
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天台宗開宗1200年慶讃大法会日程