solon’s blog

英日日英、中日日中の翻訳業。外国語トレーニングを中心に書いています。

ゾルゲ

スパイ・ゾルゲ」をビデオで観る。
ネットでの映画評は賛否両論(おおむね、否定的)だけど、面白かった。
昭和という時代の痛みを考えないで、この映画を否定しても仕方ない。


ゾルゲが汽車の車窓からみた女郎に売られる少女たち。
子役たちは小学校五、六年生にみえたが、実際にそのくらいの女の子たちが売春婦として売られ、何人かは満州や南方で死ぬことになる。病気で死ぬ子もいただろう。
そのことを思い出させてくれただけでも、よかった。


海外の日本バッシングに反論するのもいい。
けれど、国内で貧困の犠牲者であった人たちも忘れてはいけない。
少なくとも、当時女郎に売られた少女たちに戦争責任はないはずだ。


スパイ・ゾルゲ [DVD]